今日はミヤコヤのメガネ調整に関するある取り組みについて少し、お話させていただきたいと思います。
メガネは使っているとどうしても歪んでしまいます。
丁寧に使えば、もちろんフレームの歪みはかなり抑えられますが、多少の変形というのは使っている以上、出てきてしまうんです。
そんなときに活躍するのが、我々メガネ屋さん。
調整にはもちろん技術や経験必要で、一朝一夕でできるものではありません。
それだけの時間を費やしているものだからこそ、調整に費用が掛かるお店もあります。
それはしっかりとした取り組みだと思います。
しかしながら、ミヤコヤでは長年、基本的なメガネの調整や変形直しは無料で行ってきました。
それはより多くの方から快適にメガネを使っていただきたいからです。
他店でご購入されたメガネでも、特殊なもの、素材の特性で調整ができないもの以外は受付させていただいてます。
そんな風にメガネの調整や変形直しを無料で行っていると、比較的多くの方から
「少しでもいいからお代を取ってくれ」
「来にくくなるから払わせて」
と言っていただけることがあります。
非常にありがたいことです。
これを受け取らないのも失礼な気もするし、お代を取るようにすると今まで無料で対応させていただいてた方の負担になる。
さて、どうしたものか…?
と、しばらく悩みもしました。
そこで思い浮かんだのが「募金箱を設置する」という方法でした。
突然ですが、皆さんは盲導犬を知っていますか?
目の不自由な方の目となり、生活をするためのパートナーとなる犬のことです。
この盲導犬をしっかりと知ったのは今から8年くらい前のことだったと思います。
高橋歩さんの「HEAVEN'S DOOR」で少しだけ触れていたのを読んで、涙が出たんです。
実際に目の見えない方のコメントも書いてありました。
「歩道に捨てられた、たったひとつの空き缶につまづいて転んでしまった時、アスファルトにうずくまりながら『目が見えないことって本当に悲しいことね』って思ったの」
この時に、なんて無力なんだと思った。
僕らは目の見える方の見ずらいをサポートすることはできるけど、見えない方のサポートはできないんです。
そんなことを想いながら、同じ「見える」を作る部分に勝手に仲間意識を感じていたのかもしれません。
今すぐにでも盲導犬が必要だという方が約4000人、将来希望するという方の中で盲導犬への関心が高かった方が約8000人いるという調査結果があります。
これは実はものすごい人数で、日本にいる盲導犬の頭数は約1000頭なんだそうです。
しかも一人の人が生涯付き合う盲導犬は40年で5頭。一頭の活動期間は8年が基準だそうです。
明らかに不足しているのが分かりますよね。
それだけ困っている人も多いということ。
そして、一頭の盲導犬を育成するのにかかる費用は約300万円ともいわれています。
これを知った時に、自分にできることは少しでも寄付をすることくらいだな、と思ったのを思い出しました。
そこで、少しでも「見える」という共通の課題をクリアできるように、盲導犬の募金箱を設置しました。
もちろん、ただただ寄付をしていただけるのも嬉しいです。
最初にお話しさせていただきました通り、調整を無料でしたことに対して
「少しでもいいからお代を取ってくれ」
「来にくくなるから払わせて」
と言っていただける方からご活用いただければ嬉しく思っています。
もちろん賛同いただけない方から寄付をいただくことは本望ではありません。
寄付を強制するようなことはしたくないので、そこだけは勘違いなさらないようにお願いいたします。
お客さん、盲導犬、ミヤコヤ、この3者の三方良しとなればいいな、と思ったりしています。
基本的にメガネの調整は無料です。お気軽にお持ちくださいね!
この取り組みがいいな、と思った眼鏡店さんはぜひマネしてください!広がってくれたら嬉しいな~♪
メガネに限らず、見えることで一人でも多くも人が快適に過ごすことができるようなることが、一番大切なことだと思います。
マネしたよ、と教えてもらえたらもっと嬉しいです♪